大根の栽培は1年のうちで2回ほど種まきができます。ダイコンは直根性なので、移植をせず畑などに種を直まきで育てます。やせ地でも育ち、冷涼な気候を好み夏の高温に弱い野菜です。古くから大根十耕といわれ、大根を栽培するときには土をよく耕すことで又根などを防ぎ、真っ直ぐ形の良いダイコンを収穫できます。
◆大根栽培の時期
【大根の種まき時期】
春 3月~4月ごろ
秋 8月下旬~9月中旬ごろ
◆土づくり
土壌酸度目安 | pH6.0~6.5 |
連作障害 | あり |
生育適温 | 17~21℃ |
ダイコンは水はけのよい土壌を好みます。水はけの悪い場所は高畝にして、風通しや日当たりの良い場所を選びます。深めに耕し、石や枝など障害物になるものは取り除きます。
大根栽培の肥料について
ダイコンは少ない肥料でもよく育ちます。
肥料は栽培方法や土の状態によって違ってきますが、
元肥は普通に野菜が育つ土であれば、特に施す必要はありません。
大根の場合は、元肥を施さない代わりに間引きの際にボカシ肥料を施します。
追肥を施す場合は、
2回目もしくは3回目の間引き後にボカシ肥料などを、株から少し離れた場所に円を描くようにひと握りまきます。
ボカシ肥料や油かすで作った液肥の場合は、
2回目もしくは3回目の間引きの時に、水で300倍程度うすめて株のまわりにたっぷりまきます。
元肥と追肥の両方に使える万能なボカシ肥料や液肥を作っておけば、とても重宝します。
◆ダイコンの種まき
科目 | アブラナ科 |
種の種類 | 嫌光性種子 |
種まきの場所 | 直根性なので直まき |
コンパニオンプランツ | マリーゴールド、レタス、シュンギク、ハコベ、ルッコラ、エダマメ、ニンジン、ナス、サトイモ、サツマイモ、 |
種まき方法 | 点まき |
株間 | 30cm前後 |
条間 | 40cm前後 |
発芽期間 | 3日~5日 |
ダイコンの種は嫌光種子で、発芽に光を必要としません。
そして直根性なので畑へ直まきが基本となります。
種まきは株間30cmほどあけ、条間は40cm前後あけます。
点まきで、ペットボトルの底などを利用して2~3cm程度のまき溝を作り、1か所に4~5粒ほどまきます。
種をまいたら軽く土をかぶせて鎮圧します。
最後にたっぷり水を撒きます。
◆間引き
間引きは2~3回行います。
【1回目の間引き】
本葉が1~2枚のころに1~2本ほど間引き、2~3本残します。
子葉がハート形で形の良いものを残します。
【2回目の間引き】
本葉が3~4枚のころに1~2本間引き、土寄せをして2本立ちにします。
【3回目の間引き】
本葉が5~6枚のころに最後の間引きを行い土寄せをして1本立ちにします。
◆収穫時期の目安
・早生(わせ)種で55~60日前後
・晩生(おくて)種で90~100日前後
外側の葉が垂れてきたら収穫のサインです。
ダイコンは収穫が遅れてしまうと、根にスが入り味が落ちてしまいます。
◆害虫対策
アブラムシ | |
ヨトウムシ | |
ダイコンハムシ | |
アオムシ | |
カブラハバチ |
ダイコンはアブラナ科で、害虫被害が多い野菜です。
種まき後は防虫ネットをかけて、葉の食害を防ぐましょう。
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